暑い寒いは体へのストレスになる
断熱性能が高く、快適な温熱環境の家に引っ越した方の感想でよく耳にするのが「体が楽になった」という言葉です。部屋の中の暑さや寒さは、人間の体温を一定に保とうとする機能に対して負荷をかけ続けるため、人は知らず識らずのうちにストレスを感じているのです。逆に適温な空間は、人間の体温調節機能も働かずにすむためリラックスるできる。これが「体が楽になった」の正体です。
光や音もストレスの原因に
生活の中で光や音もストレスになることがあります。周囲の建物や道路からの騒音や夜間の照明などです。前面道路を通行する人の話し声も気になるものです。また、隣家の窓やエアコンの室外機との位置関係を考えて置かないと、隣家からの伝わってくる騒音をずっと聞きながら暮らすことになります。このようなトラブルを回避するため、プランを検討する初期段階においては周辺環境の綿密な調査が欠かせません。
外部から家族のプライバシーを守る
「リビングルームの窓を開けたら、向かいのマンションから中が丸見え」といった事態は避けなければなりません。せっかくの開放的なリビングなのに、一日中カーテンを閉めて暮らすことになります。また、外部から室内が見えるのは、防犯の点でも好ましくありません。ただし、周囲の環境は敷地ごとに異なります。そのため、プラン策定においては、現況はもちろん都市計画図などで将来も含めたさまざまな状況も想定をしながら、検討をしていくことになります。