暮らしやすさと両立する

住宅設計の最初に行う基本計画では、ご家族の暮らし方が基本です。家族みんながストレスなく生活できるか、家事や子育ての効率化や時間短縮に役立つか、そして、家族の将来像は。
さまざまなシーンや状況を想定しながら、生活動線を平面図へと落とし込んでいきます。

住宅のデザインには理由があります。構造的に安定しいること、室内に太陽の明るさや風を取り込むことができること、断熱性能が発揮できること、そして、意匠として美しいこと。
だだし、これらが相反することは多々あります。そのようなとき、一見すると両立が難しいと思えることの整合性をとるのが設計者の知識量と技術力の見せ所であるとも考えます。

住宅は数十年使い続けるものなので、長期的な視点で計画することが重要です。まず、外部の騒音や光を遮断し、家族のプライバシーを守るなど、ストレスのない快適な環境を作ることが大切です。
同時に、将来のライフプランや使い勝手も考慮すべきです。例えば、家族構成の変化に応じて間取りを調整できるようにしたり、将来的なバリアフリー化に備えた設計を行うことが重要です。
このように、現在の快適さと将来の変化に対応できる柔軟性を兼ね備えた住まいづくりが求められます。