
なぜ高気密が必要なのかを知る
高気密な家づくりをする最大の理由は、「屋内の空気環境を良くするため」です。上の図は気密性能が高い住宅と低い住宅の概念図です。気密性能が低い住宅では、換気ファンを動かしても周囲のすき間から侵入する空気を排出するだけで、室内には空気の汚れた空気や湿気の澱み(滞留)が発生します。これをショートサーキットといいます。家の中の空気をしっかり入れ替えるには、高気密化が必要条件といえます。

気密性能が高いほど換気の効率は良い
換気効率の悪化は人体へ悪影響を及ぼす物質が家中を漂い続けるということになります。また、適度な湿気の排出が行われないことで発生する結露はカビの増殖を促進します。
高気密な住宅は換気効率を高め、健康な生活を確実なものにしてくれます。気密性能良し悪しは「C値」という数値で示されます。

高気密化は住宅の寿命を延ばす
木造住宅が老朽化する大きな原因の一つに「結露」があります。特に、床下や壁の内部で結露が発生すると、木材にカビが生え、それが次第に腐朽が進むことにより、建物強度の低下を招きます。
結露は室内と外との温度差により、温かい空気に含まれる水蒸気が水滴となることで発生します。住宅の高気密化は、外気の侵入をシャットダウンすることで結露の発生を防ぎ、木材を常に乾燥した状態に保ちます。

気密性能は施工の精度によって変わる
気密性能は、断熱性能と異なり設計や仕様で規定することができません。高気密な住宅を作ろうとしても、施工段階で壁と柱とがずれていたり、サッシの取付が雑であったりすると、そこにすき間が生じ気密性能が低下することになります。現場での施工精度が気密性能を左右するのです。そのため、バウムバウムでは気密性能を実測する「気密測定」を、気密工事完了時と建物の完成時の計2回実施し、目標とする気密性能が達成されているかを確認します。
※バウムバウムの気密性能は、各施工事例のページでご覧いただくことができます。