住宅の換気システムと温熱環境(マーベックス視察)

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(20.6.25の記事を再編して掲載しています)

先日、東大阪にある株式会社マーベックスの研究所である「快適住宅研究所」にスタッフ数名で視察に伺ってきました。

マーベックスのダクト式全熱交換型第一種換気システム「澄家」を弊社でも何度か採用していますが、
住宅の規模や間取りが千差万別であるため、
当然ながら物件ごとの換気計画も細部にわたる設計が必要です。

※そもそもの換気システムについて、一種換気か三種換気を採用するのかは、弊社でも何度か一緒に仕事をさせていただいている、松尾設計室の松尾先生のブログ(ユーチューブ)がとても参考になります。ぜひ一読ください!

松尾設計室ブログ:一種換気 つけたほうがいいかどうか自分で判断する方法

高断熱高気密住宅においてより快適な室内環境を創出する手法として、
少ない設備(必要最低限の空調エネルギー)と換気送風機で
家全体の効率的な温度バリアフリー化を実現する全館空調システムは
省エネルギー住宅としても理にかなっていると考えています。

このマーベックスの研究所は、外観は一般的な住宅の建物の形をしています。
標準的な住宅の建物(外皮性能はZEH基準相当)において、換気計画の気流の流れなどのシミュレーションや、
エアコンによる床下冷暖房、実際の気流などの体感など、様々なことを研究・実験・開発されています。

(社内での勉強のため、施設内の写真もたくさん撮らせていただきましたが、
残念ながら企業秘密になる部分が多いため、この場でお見せすることができません)

我々がいつも机上で計算しているQ値(Ua値)の実測!(すごく大変な作業です)もされたことがあるとのこと。
ほかにもとても面白い実験をされていたり、マーベックスさんでの今までの事例についての貴重な体験談など、目からウロコなお話をたくさん聞くことができました。
気になることをどんどん質問させていただいていたら、当初予定よりも大幅に時間を割いていただくことになってしまいました。

研究所の見学にお誘いいただいた、マーベックス専務取締役のHさん、営業担当のFさん、
貴重な機会をいただきありがとうございました!
この場を借りてお礼申し上げます。

現在計画中の3物件における空調換気計画について、
物件ごとの設備の配置計画や、気流の流れなどにもアドバイスもいただきました。

日頃換気設備については勉強を重ねているつもりでしたが、まだまだ新しい視点で換気計画を見直す点があり、
とても充実した視察になりました。

現在実務の方が多忙のため、なかなかブログでこういった弊社で採用するシステムについて発信できていないのが残念です。
早く皆さんにも体感していただけるモデルルームの計画も進めていきたいです!

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