ドイツ視察3 ~ フライブルク編 ~
師走のこの時期、あっという間に時がすぎてしまいブログの更新が久しぶりになってしまいましたが、少しずつお伝えしているドイツ編の続きを書かせて頂きます。
視察中にフライブルクという都市を訪れました。フライブルクはドイツの中でも環境保護で先進的な取り組みをしている都市で、日本では【環境都市フライブルク】として紹介される事も多い都市です。いくつか有名どころをご紹介させていただきます。写真だけでもお楽しみください。
・ エコステーション
フライブルク市の環境教育施設です。子供たちへの自然教育の場としてつくられました。
ドーム型の建物は、地元産の木材を使用し、屋上緑化、太陽光パネルが設置されていて各所に環境に配慮した工夫を凝らした建築物です。地元の学校の生徒や一般向けに様々なプログラムが行われています。有機菜園があり土や自然に触れ、多様な生き物が棲んでいる事を学ぶ事ができるそうです。
・ヴォーバン地区
「ヴォーバン地区」ではマイカーによる移動は大きな通りに限定されていて、ガレージが各住戸には設置されていません。そのため空いた敷地のスペースは庭や子供の遊び場などとして利用でき、緑豊かで美しい並みが保たれるようになっています。
車は街区の隅に共同の駐車場が2カ所ありそこに住民の車がまとめて納められるようになっているそうです。自動車が住宅地の中の路地に侵入することがないため、そういった場所は子供達が安心して遊べる空間になっています。街の中心の通りには緑地化されたレールの上を走る『トラム』が走っており各エリアに住む人々が平等に利用できるようにする事で、自転車や公共交通機関を利用するほうが車を利用するより便利なように仕組まれています。とても理にかなっていますね!
・ ヘリオトロープ、プラスエネルギー住宅
エコ建築家の方の自宅です。太陽に合わせて回ります。彼が手がけた大規模な住宅地が消費するエネルギーより生み出すエネルギーのほうが多い「プラスエネルギー住宅」といわれているそうです。今回中を見学する事はできませんでしたが実際にお住まいになられています!
日本では最近ゼッチやゼロエネルギーといった言葉がすでに浸透していますが、その先を行く、プラスエネルギー住宅。すごいですね。
こまかなところをあげればきりが無いのですが、本当に学ぶところがたくさんありました。環境保護を未来へとつなげる事に対してとても意識の高い教育、環境、町・家づくりに刺激をうけました。